ファスナーの壊れる使い方
ファスナーの故障で最も多いのは下写真の例です。
左右を閉じ開きする嚙み合い部分(エレメント)、金属製だったり何種類かありますが、圧倒的に多いのがコイルファスナー、樹脂の細い棒をコイル状に巻いて平らに潰したような構造です。コイルと布地のテープが外れてしまう故障が大半を占めます。
こんな風にコイルとテープが壊れてしまう原因はスライダーを中途半端な位置のまま本体ボディを開くことが原因です。
このように壊れたファスナーは全交換以外に修理法がありません。
スライダーを目いっぱい端っこまで開いても、布テープには結構なテンションがかかっています。
スライダーを途中で止めたまま開いたら、引きちぎる結果になってしまいます。
スライダ―は必ず端っこまで移動させてからボディを開いてください。
壊れる使い方 伸縮ハンドル編
ご注意ください。こんな使い方すると壊れます。
伸縮ハンドルのストッパーは小指の先くらいの華奢な部品です。
5kgのダンベルをチェーンで持ち上げたら、チェーンの一コマづつに5kgの重量がかかりますよね。
スーツケースを伸縮ハンドルで持ち上げると、ストッパーにもスーツケースの全重量がかかります。(2本ハンドルなら半分の重量)
持ち上げる時は絶対固定ハンドルで!
段違いの伸縮パイプ
下写真のような伸ばし方を時々見かけます。
よく見ると左側のストッパーしか出ていません。
右パイプは本体を引く力を全く負担していません。
路面の石や歩道の段差を乗り越えるためにわざと強く引いて段差に乗り上げる時、片方のストッパーだけがその衝撃を受け止めていたら当然壊れます。
伸ばす時は、一度最大長さに伸ばしてからお好みの長さに調整すると、左右ともストッパーが出た状態になります。
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