グローバルマスター スーツケースのキャスター修理
↑修理前
フォーク部分が根元から外れてしまっています。
台座側を覗くと、なんと!普通はタイヤ用に使われるボールベアリングが台座に埋め込まれるように取り付け、
そして内輪が抜けて、ボールなどの部品が飛散紛失、台座には外輪だけが残っています。
この部位に使うベアリング、通常は下写真の右下のような旋回専用ベアリングが使用されていますが、このキャスターには左下のような、タイヤによく使う一般的なボールベアリングが組み込まれていました。
このベアリングが分解したことでボールが飛び出し、フォークが外れる極めて珍しい(当店初)故障でした。
当店の中古ストックには同型台座が無く、古いモデルのためメーカーからの部品供給もありません。
交換部品が入手できないため、ベアリングの再生修理に初挑戦しました。
手持ちのベアリングを分解し、故障時飛散・紛失した部品を取り出して、キャスター台座に残っていた外輪へ一つひとつ組み付けました。
細かな作業のため、ハヅキルーペを使いながら約3時間の試行錯誤を経て組み直し、無事にベアリングを再生することができました。
↓修理後
立姿
タイヤ用のベアリングを旋回部に使うのもレアなら、これが壊れるのもレア、そして埋め込まれたままのベアリングを修復再生するのは、多分最初で最後でしょう。
記憶に残るご依頼でした。
↑修理前
後ろ2輪がゴムが剥離しています。走行音がかなりうるさいです。
常備在庫の標準タイヤがすっきりはまりました。
↓修理後
立姿
当店イチオシの静音タイヤです。静かに、軽く回ります。
↑修理中
キャスターを外すと内部の補強鉄板が見えます。
これを元通り、キャスターと外板と鉄板をきっちり固定しなきゃいけません
当店では鉄板の内側にナットを取り付けて、ボルトで締め上げます。
↓修理後
大事に使ってこられて傷一つありませんでした。
新品同様の外観を取り戻しました。
↓立姿
確実な組み立てを外側からだけの工作で実現し、
内側は一切触りません。自慢の特殊工法です。
↓内観
スーツケース、キャリーバッグのキャスター修理・タイヤ交換で好評です